2009年12月10日木曜日

ガイド部会の全体会。

 本日は19:30〜より22時過ぎまでガイド部会でした。いつも思うのですが、こういった会に出てくるガイドは「熱い!」です。本当に屋久島の事を考えて、自然の事を考えて、自分のガイドの事を考えています。それであるがゆえに、議論も熱くなるんですよね。

 本日のお題は
1.屋久島観光協会 正会員入会規定の見直しについて
2.ツアーの随行人数について
3.21年荒川登山バス運行についての意見集約
4.手押し車
 の4つ。

 1.について
 現在、屋久島のガイドには強制的な登録制はありません。ある意味、任意です。登録する機関に、観光協会とエコツーリズム推進協議会(屋久島ガイド)があるのですが、屋久島ガイドをライセンス的にとらえて、その上で観光協会の正会員としていろいろな議論をしていく方向になっていくのかなと。今はそうではありませんが、ゆくゆくはそんな感じになりそうな予感です。つまり、何かを営業する時に、保健所の許可とか色々と免許があるように、ガイドも免許を取ってからいろいろな議論&行動をするという流れです。マナーであったり、ルールであったり、緊急の時等、基本がしっかりした「屋久島のガイド」、誇りの持てる仕事へと成長して必要があると思います。あくまで、ボクらガイドが議論しているだけですが、こういう組織的な話は必要ですよね。ボクは両方に登録して動いています(もちろん審査ありますが、試験はまだないです。)。エコツーリズムの方は、ガイドが議論するというよりも行政的な役割が大きく、ガイド部会は今日みたいに積極的に議論をしています。まぁ、数年後になってしまうかもしれませんが、今からボクらガイドの努力の見せ所っすね。この先、屋久島でガイドをしたい!という次世代のためにも。

 2.について
 ツアーの随行人数は前々から、議論が盛り上がっています。来年ぐらいから本格的にエコツーリズム推進法(以下、エコツー法)が推し進められていくと思うのですが、そのルールにもツアーの人数について言及されています。つまり、一人のガイドが何十人も連れて歩いていたら、自然のお話やら説明もできないし、安全面も不安、さらにはすれ違いの混雑などなど問題いっぱいなんですよね。ボクは自分の実力が5人、泊まりだったら4人と考えてます。それ以上だと上記の理由に加え、お客さん同士が仲良くなれないし、ボクも一人一人とおしゃべりできないからなんすよね。エコツー法では「8人程度」という曖昧な表現で止まってますが、ガイド部会では「7人」ぐらいが妥当なんでない?といったかんじ。まだ、意見は集約されていませんが、修学旅行やら経営を考えるとそのくらいが妥当なんじゃないかなと…。こういったガイド側からの意見がどこまで行政に食い込んで行けるかも今後要チェックですね。

 3.について
 荒川登山バス(旧称:シャトルバス)は来年度は3〜11月末まで実施されることになりました。料金やら安全性やらいろいろと反省&要望なんかをまとめて、行政にその旨を伝えるのもガイドの仕事のひとつ。これはアンケート形式で、意見要望を書き込んで、提出することに。部会長がまとめて行政に乗り込む感じになりました。

 4.
 「手押し車」と聞いて、皆さんは何をイメージします?簡単に言うと、トロッコです。なんやかんや縄文杉へのルートが最も負傷者が多いので、迅速に搬出するためにトロッコを利用したい!という前々からのガイド部会の理想なんです。レスキューを要請して、現場に到着するのは、要請してから数時間後…。山の中だから仕方ないんですが、ちょっとでも早く負傷者を助けたい気持ちの現れです。実現するかどうかは別にして、まずは担架とAEDの設置も大事かなと。行政にはずっと要請しているのですが、ようやくAEDが縄文ルート上に設置されるかもです。


 とまぁ、ちょいと細かい話になってしまいましたが、屋久島をこよなく愛するガイド達は仕事がないシーズンオフも生きてますよ〜報告でした。

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