2011年4月19日火曜日

あられまじりの縄文杉。

 本日もミミちゃんとビーくんと一緒に縄文杉へと行ってきましたぁ。お互いに1人旅同士で、旅は道連れ、世は情けだなと。旅の出逢いってのは、偶然であり必然。必然と思いつつも偶然であり、なんともいいもんです。

 そんでもって、歩き始めて5分ほどたつと日が昇ってきました。ん〜、実に良い色、優しい色。夜明けを感じるというのも縄文杉登山の醍醐味のひとつなのかなとふと思いました。ボクらガイドは毎日のように日の出を経験しますが、都会で生活をする人にとっては、日の出の時間ぐらいに寝る方も多いかと思います。ボクも東京時代はそうでした。山での朝。雨が降っていようが晴れていようが、いいもんです。

 そんな感じでテクテク歩き、小杉谷集落へ到着。山桜はまだまだ見頃であります。ふと思い出した和歌がボクの頭をよぎりました。「世の中に絶えて桜のなかりせば春の心はのどけからまし(在原業平・古今和歌集)」。古文が苦手な人のために現代語にいたしますと、「世の中に桜の花がなかったならば、春というのはのどかなものなんだろうなぁ」。つまり、桜の花が散って欲しくない!散るなんてことを考えたくない!ずっとこのままの美しさを続けてほしいといいたいのでありましょう。よくわかります、その心。それほどに屋久島で咲く山桜はお美しいです。

 そんなワビサビな小杉谷集落を出発すると、良い雨が降ってきました〜。もう少し強烈なヤツを期待していたのですが、ほどほどで森全体が潤うくらいの雨でした。すると30分ほどで止んでしまい、今度は太陽が!めまぐるしく変わります。そんな太陽が差し込んだときに、ビ〜くんのレインハットに残る水滴がきれいでしたぁ。よくはじいとります。

 そんな感じで屋久島の話をしつつ、雑談しつつ歩いていたら、トロッコ道終了。全体の登山者も団体様を合わせて130人程度だったようで、しっとりとした登山道でありました。でもって、山道へレッツゴー。ミミちゃんは山登りがほぼ初体験だったらしいのですが、天性のバランス感覚でぐいぐい登れました。対するビ〜くんも数年前からアウトドアに目覚めたようで、二人とも健脚で進む事ができました。降ったり止んだり、強く降ったり、風が吹いたりと、なんでもありな天気だったのですが、いつのまにかアラレも降ってきました〜。今日は寒くなるだろうなと思っていたのですが、思っていたよりも寒かったっす。

 そして、ワイワイしゃべっていたら、いつのまにか縄文杉へ到着!二人とも完全に魂を奪われたのか、吐息のような声を出した後はフリーズ状態。完全に停止していました。しかも、なかなか濃い霧が縄文杉を包み込んでおり、これまた美しく威厳のあるお姿でありました。そんな迫力であったので、ミミちゃんの目からは一粒の光るものが…。深くは追求せずに、デッキの上でボ〜っとしてしまいました。団体様もいらしたのですが、長居してしまいました。
 その後、ランチをデッキの先で済ませたのですが、寒かった〜!3〜5度ぐらいでしょうか。みんなでブルブルしながら、幸せのみそ汁をいただきました。

 後ろ髪ひかれつつも、縄文杉に別れを告げ、下山開始。しばらく曇りが続いていたのですが、歩いているとまたアラレが降ってきました。初めは小粒のアラレだったので、みんなで葉にあたるアラレの音を上を見ながら味わっていたのですが、どんどんアラレのサイズが大きくなっていき、顔面にアラレが直撃…。痛かったっす…。

 そんな感じで、順調なペースでトロッコ道まで帰ってこれました。少し足がはる程度だったようで、二人とも基礎体力&バランス感覚がある歩きでありました。トロッコ道も順調で、ワ雑談したり、無言になったりしながら、寄り道スポットまでおりてこれました。コーヒーブレイクを楽しみつつ、良き空間&時間だったなと。風は非常に冷たかったです。

 沢カフェを終了し、ラストスパート。ビ〜くんもミミちゃんも「帰りたくな〜い」「もっと楽しみたい」といいつつ、1日を振り返りながら歩きました。写真はいじける二人…。ではなく、植物観察をする二人です。


 というわけで、無事に下山完了!アラレが顔面に痛い日でありましたが、今日も美しき森&良い一日とななりました。

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