2013年3月27日水曜日

森の潤いが最高な白谷でした。

 本日はすでに来島5回目のマミちゃんと初屋久島のユミッペと一緒に白谷〜太鼓岩へと行ってまいりましたぁ。前日までは黒味岳へ行く予定だったのですが、天気予報が「所により雷を伴う」とあり、これはヤバいということで、作戦会議の結果、白谷へ行くことになりました。午前中はそれほど荒れない様子だったので、いつもより1時間ほど早めのスタート。個人ガイドの特権である「時間差攻撃」ってヤツです。団体様達は決められた時間に決められた場所に行かなくてはいけないので、個人ガイドの腕が試される天気でもありました。

 でもって、天気予報よりも早く雨が降っていてスタート時はすでに森が潤いまくりの状態でした。歩き始めて3分…。すでに前進するのをためらうほどの美しき苔達がお出迎えしてくれました。


 小雨模様でも雲は高く視界も良好。対岸の山肌に山桜がぽつりぽつりと咲いており、ナイスでありました。この時期の山肌はこれでもかというほどに、モコモコしていて、見ているこっちが元気になってしまいます。


 とまぁ、1時間早くスタートしたにも関わらず、あんな話こんな話をしているとなかなか前に進めない森でありました。ユミッペも初屋久島だったので、屋久島基本トークをたくさんしながら、ボチボチ登りました。雨は強くはならず、それでいて止むこともなく、絶妙な潤いでありました。ちなみに下の写真は、いじけている2人ではなく、苔や杉のちびっこを観察している二人です。


 今日は作戦として一気に太鼓岩を狙うことにしました。ハードなコースは帰りに回ることに。さらにはちょいと早めの時間帯だったので森の中もガラガラ…。いや〜、贅沢であります。吐息が出るほどに、濃厚な苔の緑が美しかったです。マミちゃんもカメラが雨に濡れることもお構いなしにパシャパシャ写真を撮れました。こんな日はついカメラを出さない人も多いのですが、そこは屋久島通のマミちゃん。雨の日だからこそ燃えておりました。


 とまぁ、その後も道草を食いつつ、進み続けました。潤う森に後押しされるように、一気に太鼓岩まで突っ走りました〜。
 そして、岩からの眺めは期待していなかったのですが、標高1200mぐらいまで見え見えでありました。ん〜、森の潤いに加えて、太鼓岩の景色も堪能できるというナイスコンディション!


 さらには山桜もピーク中であります。今日はそれほど風が強くなかったので、明日明後日もきっとナイスでありましょう。黒味に行く予定だったのが、この山桜に吸い込まれるように太鼓岩に来てしまったわけです。ありがとう!桜さん。今日の10時頃の桜開花状況です。モコモコしてます。


 岩でのんびりしていた間も雨は降っていたのですが、なんてことはない雨で逆に気持ちよかったなと。これだったら桜もそれなりに残りそうです。ちなみに後で聞いたら、1時間ほど後に登った知り合いのガイドは真っ白で何も見えなかったとのこと。作戦成功でありました。
 そんな太鼓岩を満喫したあとに、雨がよけれる場所でランチタイム。途中で変態ガイドのKさんがやってきて、辺り一面を盛り上げておりました。ハハハ。今日は全てのタイミングがよかったのですが、太鼓岩でも初めは完全貸し切りだったり、ランチタイムも良い場所でした。ボクらが去る頃になるとご一行様が押し寄せて来るという絶妙な流れでありました。

 でもって、今日は帰りにハード系のコースを回るために下山スタート。途中で、2つだけオオゴカヨウオウレンが残っておりました。すかさず、その名前をスラスラ言えたマミちゃん。さすがヤクシマ通です。去年も3月に来たので、一年ぶりの再会でありました。たぶん、この2つが今年最後のオオゴカヨウオレンだったかなと(白谷内で)。撮影に夢中になれました。


 それにしても、今日の潤いはナイスでありました。豪雨でもないのに、森は雫だらけ…。その美しさに何度足を止めたことか…。ん〜、雨の白谷最高です。ユミッペも初屋久島にして、こんなコンディションの森を歩けて贅沢だったなと。


 帰りのハード系コースもかなり時間に余裕をもって歩くことができました。寄り道と道草を繰り返し、どっぷり緑の世界に入り込めたわけです。
 で、雨がよけれる岩でブレイクタイム。これまた原生林コースの方はほとんど人もおらず、優雅で贅沢な時間でありました。ユルい時間だったなぁと。


 というわけで、最後まで笑顔をキープしたままに下山完了!森の潤いに酔いつつ、山桜に呼ばれて太鼓岩を堪能でき、どっぷり白谷を楽しめちゃいました。なんともかんとも癒されっぱなしの一日でありました。

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